使えるマイナー描画モード『アルファ追加』(再掲)

*『AE目黒区からの刺客』2011年06月03日記事の再掲記事です。
数学的な理解についてはこのかたの記事が詳しいです。
参考文献:AfterEffects compZero 『不透明度』

AEの仕様なんですが、不透明度50%のレイヤーの上に不透明度50%のレイヤーを重ねると「合わせて100%だから、完全に不透明になるだろ」と思うんですが、ならずに微妙に透けます。

んで、そういう時に使うのが描画モード『アルファ追加』です。アルファ追加を使えば、例えばアルファ50%+アルファ50%で100%にしてくれます。

例1:マスク(加算)で抜いたレイヤーと、同じマスク(減算)で抜いたレイヤーを重ねると、完全に不透明になってほしいのに微妙にマスクの形にエッジが見えてる。
例2:スライドショー的なものを作ってディゾルブ部分をクロスディゾルブにすると、微妙に後ろが透けてしまう。

これらはアルファ追加を使えば解決します。

ただし、透けないためには条件がありまして、この2つの例は背景レイヤーが下にない状態ならば不透明度100%になりますが、下に何か置くとまた微妙に透けてしまいます。
なので、アルファ追加で重ねるレイヤー用のコンポを作るなり、プリコンするなりして対処せねばなりません(プリコンすると、計算がコンポ内で一旦終わるので完全に不透明のまま重なってくれる)。

なかなか曲者の仕様ですよねえ…。

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