*『AE目黒区からの刺客』2011年05月17日記事の再掲記事です。
*追記 2ノードカメラを使用してください。
でかい背景を読み込んで使うと処理が重いですよね。なのでシームレスのテクスチャ背景をループさせてごまかすことも多いかと思います。その際、カメラを動かしてもあたかも背景が永遠に続いているように見せる手法をご紹介します。(オフセットカメラ~全カメラツール対応~と名付けました)
作り方
STEP
準備
まずコンポにシームレスな背景レイヤーを置いて3D化します。
その背景にエフェクト/ディストーション『オフセット』を適用。
カメラも置きます(2ノードカメラを使用してください) 。
テキストも置いて3D化します(ピッタリくっついているかのチェック用)。
STEP
背景レイヤーにエクスプレッションを適用。
背景の『位置』
mPoi = thisComp.layer("カメラ 1").transform.pointOfInterest;
[mPoi[0],mPoi[1],value[2]];
背景のエフェクト『オフセット』の『中央をシフト』
mPoi = thisComp.layer("カメラ 1").transform.pointOfInterest * -1;
[mPoi[0], mPoi[1]];
STEP
完成!
カメラを移動させても背景が永遠に続くように見えます!
*カメラを斜めにしすぎて背景の端っこが見切れた場合は「CC RepeTile」で適宜ちょっとだけ拡張して下さい。(「オフセット」の下に掛けないとシームレスじゃなくなっちゃいます)
*後はモーションブラーが掛からない問題ですが、とりあえず今回は一番簡単な手「CC Force Motion Blur」で掛けてみました。
解説
背景をカメラに追従させてずっと背景が映っている状態にし、エフェクト『オフセット』を逆方向に使って、あたかも「カメラが動いた結果、背景が動いている」ように見せています。
具体的には、
1.背景の「位置」をカメラの目標点のXY位置と一緒にして背景をカメラに追従させる(z方向は背景の値のままにする)
2.「中央をシフト」をカメラの目標点のXYの逆方向にして背景が動いているように見せる
という手順です。