*『AE目黒区からの刺客』2011年02月22日記事の再掲記事です。
詳細な数学的理解はこちらのかたの記事が詳しいです。
AfterEffects compZero『Collaps』
みなさん、コラップストランスフォームって知っていますか?私も恥ずかしながら最近知ったのですが、非常に便利です。
結論から言いますと、コラップストランスフォームを使うとプリコンやコンポジションの入れ子をした時に、レイヤーとなったコンポジションの元の3D情報が保たれます。
例えば、通常AEではコンポBをコンポAの中に入れると、コンポB内にあった3Dレイヤーの3D情報は破棄され、処理的にはいわば「コンポBを一旦書き出したムービーをコンポAに入れる」のと同じことになります。
しかしそこで、コンポBレイヤーのコラップストランスフォームスイッチを押すと、コンポB内にあった3Dレイヤーの情報が復活し、処理的にはいわば「コンポB内のレイヤーがコンポA内のコンポBレイヤーのところにある」のと同じになります。
実験をしてみましょう。
1.まずレイヤーを3D化して立体的に配置します。
2.それをプリコンします。
3.Y回転させてみます。(コラップストランスフォームなし)
4.コラップストランスフォームスイッチを押してからY回転させてみます。
見事、コンポB内のレイヤーの3D情報が復活しました!
これで3D化したものを安心してプリコン、ネストすることができます。もうごちゃごちゃした何重にも重なったレイヤーはなくなりますねえ。
コラップストランスフォームを使用する上で、注意するべき点がいくつかあるのですが、それはまた次回書いていきます。